インタビュー2020

インタビュー:2020

STIGプログラム 修了生から後輩へのメッセージ

 

公共政策大学院 国際公共政策コース 修士課程修了(2019年度卒)
外務省勤務

市川 真愛さん

学部生の頃、環境政治学を学ぶ中で、科学的知見を政策立案にどう取り入れるのかに興味を持ちました。大学院入学後も、不確実性のあるテーマと政策立案について学びたいと思っていたところ、STIGプログラムを知り、登録しました。

STIGプログラムでは文系、理系など様々なバックグラウンドの学生と議論をする非常に貴重な機会を得られました。必須科目「事例研究(科学技術イノベーション政策研究)」のグループワークは、工学系の学生3人と文系である私1人でしたが、同じグループの学生からプレゼンの作り方や進め方、そして理系ならではの論理的な話の進め方を学ぶことができました。また、工学系の学生からは理系のアイデアをいただき、私からは法学・政策的な発想を提供するなど、お互いが自分の専門分野の知識を出しながら議論していくスタイルを学びました。「事例研究(政策環境検討手法としてのシナリオプラニング:理論と実践)」では、イランとサウジアラビアが友好関係を構築するためにはどうすればいいか?という問いに対し、海峡問題といった情報リサーチから始め、両国の政治情勢、歴史を明らかにした上で、「ありえない」から「ありえる」に変えるという作業をグループのみんなで必死に考えシナリオを描きました。単純ではない世の中ー複雑な社会情勢を、人工的に演出された授業の中で読み解く非常に新鮮で貴重な機会だったと思います。

また、2018年11月にはパプアニューギニアで開催されたAPECユース部門日本代表として参加しましたが、各国の若手の代表者が集い実質3日間という短期間で議論しその成果をA4表裏1枚に「提言」をまとめた時は、選択必須科目の「交渉と合意」で学んだ交渉技術が大いに役立ちました。経済連携などの従来のテーマに加え、デジタル化に向けた取り組みについても話し合いがなされました。科学技術、つまりデジタル化の重要性はアジア太平洋地域に共通する認識ではあるものの、これから導入を進める段階にある国、最新の技術導入を検討する国があるなど、各国の立場が異なり、細かい部分を詰めていくことの難しさを痛感しました。各国の利害を踏まえながらひとつに集約するのに苦労しましたが、出来上がった時の達成感は素晴らしいものでした。「多様化」という環境に実際に身を置くことができた、貴重な経験だったと思います。

さらに、他にどんな科目を履修するか迷っていたところ、STIGに登録している友人から、「大学院外から非常に豪華な講師陣がいらっしゃる」との話を聞き、「地域交通政策」を履修してみました。当初テーマ自体に興味があったわけではなかったのですが、実地研修も含め毎時間考えさせられる授業が大変面白く、次学期は類似の科目「国際交通政策」もとることに。この教育プログラムをきっかけとして、興味の幅が広がり知識が増えたのは大きな喜びです。