インタビュー2017

インタビュー:2017

 

公共政策学教育部 法政策コース 修士課程修了(2017年度卒)
官公庁勤務予定

田巻 志子さん

経済等幅広く学びたいという思いから公共政策大学院に入りました。特に地域自治に強い関心を持っていたのですが、入学ガイダンス時、文理問わず学ぶことが出来ると聞き、その場でSTIGに登録しました。

受講した科目のうち、印象が残っている科目について紹介します。「事例研究(政策環境検討手法としてのシナリオプランニング:理論と実践)」では、工学部の学生が多く、グループワークでは実用の世界に生きる理系の視点から考え方の違いを学びました。お互いが持つ違う知識をグループワークで共有することで、うまくシナリオにつなげることが可能となりました。また「交渉と合意」は、今まで交渉の仕方について深く考えたことがなかったので、単なるコミュニケーションでなく交渉相手の利害を読み取ることの大切さは私にとって大きな学びとなりました。「政策過程論」はとても実践的な授業で、1年生のうちにとっておいてよかったです。PDCAサイクルを通して、初めて政策を学ぶことができました。必須科目「事例研究(科学技術イノベーション政策研究)」のグループワークでは、経済を深く学んでいなかったにも関わらずSTI政策の経済的評価/費用便益分析グループに属しましたが、経済学の先生からの助言他、経済政策を専門とする1年生から意見を聞くなど、後輩とのつながりを持つこともでき、分野・年齢の壁を感じることなくチームメイトとして仲良くなることが出来て嬉しかったです。

将来は、このSTIGで学んだことを地域自治、特に過疎対策・地域活性化に役立てることを目指しており、全ての人が暮らしやすい環境づくりに貢献できればと思います。STIGでは、一見、進みたい分野に関係がないと思える科目があるかもしれませんが、興味があれば敢えて履修してみることをお勧めします。自分の専門を学びつつ、視野を広げるいい機会になるはずです。


 

大学院工学系研究科機械工学専攻 修士課程修了(2017年度卒)
官公庁勤務予定

藤村 康平さん

理系の学生でしたが、学部生の時から、必修以外の文系科目をとってきていました。専門外のことを聞くのが楽しかったというのも理由ですし、海外大学ではダブルメジャーだということを留学経験者の友人から聞いたこともあり、専門以外の知識を広げることにも若干の憧れがありました。大学院に進み、1年目の夏学期は様々な科目を履修しなければならなかったので折角の機会と思い、STIGに登録し、他の研究科で開講されている科学技術政策に関する講義を受講しました。自分の研究科以外の講義に出るのは勇気がいることではありますが、STIGだと堂々と受講できるのが利点です。しかも、STIGの講義を担当されている先生方の多くが政策の現場に近く、かつ、非常に豪華です。必修講義やサマーキャンプはとても良い機会で、グループワークを通じて公共政策を学ぶ知り合いを作ることができました。研究活動が忙しく、最終的に修了には至らなかったのですが、十分に有益でした。

STIGの授業を通じて、研究活動が思っている以上に政策の影響を受けるということを具体的に理解出来ました。企業に行くとしても、大学の研究者になるにしても知っていて損はありません。私は官公庁で技術政策に関わることができればと思っていますが、ここで学んだことがきっと役立つと思います。