バイオエコノミーセミナー
08.02.2024

第153回STIG PoPセミナー/第24回バイオエコノミー勉強会(応用編)「ゲノム編集に関する国際規制動向ーOECD 環境局における NBT への取り組みと日本の貢献」


【バイオエコノミーセミナーシリーズの目的】OECDで2009年のバイオエコノミーに関するレポートが作成されて以来、欧米各国ではバイオエコノミーをキーワードとする政策文書が策定され、バイオエコノミーに対する機運が高まっている。日本でも「2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会を実現」することがバイオ戦略2019で謳われ、毎年バイオ戦略を更新しつつ推進していくとしている。他方、バイオエコノミーは非常に広範な概念であり、具体的な全容は十分に明らかでない。そこで本セミナーでは、国内外の動向について詳しい方々をお招きし、関係者間でバイオエコノミーの現状に関する情報共有を目的とする。その上で、日本にとってのバイオエコノミーの意義、強み、課題の検討につなげていく。

バイオエコノミー勉強会 (招待制/要申し込み)
第24回バイオエコノミー勉強会「ゲノム編集に関する国際規制動向ーOECD 環境局における NBT への取り組みと日本の貢献」

●日時:2024 年 7 月 22 日(月)16時~18時
●会場:Zoom によるオンライン実施

●主催:東京大学科学技術イノベーション政策の科学(STIG)教育・研究ユニット(代表 城山英明)https://stig.pp.u-tokyo.ac.jp/ (STIG共進化プロジェクト【SciREX共進化実現プログラム第IIIフェーズ「バイオエコノミーを目指したバイオものづくりの推進:政策課題の可視化と制度設計」(研究代表:松尾真紀子)】・バイオエコノミー勉強会)
●共催:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の革新的GX技術創出事業(GteX)「多様な微生物機能の開拓のためのバイオものづくりDBTL技術の開発」(2023-2027年度)(研究代表:本田孝祐)、「Bio-Digital Transformation(バイオ DX)産学共創拠点」(プロジェクトリーダー:山本卓)、科研費基盤A「食農環境分野へのゲノム編集等先端技術応用をめぐる選択と熟議に関する研究」(代表:立川雅司)

●スケジュール:
趣旨説明:松尾(東京大学)5 分

「ゲノム編集技術に対する世界の規制の動きについて」:10 分
下岡 豊 農林水産省 農林水産技術会議事務局 イノベーション戦略室長

「OECD 環境局における環境・食品飼料安全の取組」:15 分+QA5 分
中野 聡 経済協力開発機構(OECD)環境局 政策分析官

「OECD における NBT に関する情報交換強化プロジェクトの紹介」:15 分+QA5 分
町田(平野)僚子 経済協力開発機構(OECD) 環境局化学品・バイオ技術委員会 ポリシーアナリスト

コメント: 立川 雅司(名古屋大学 大学院環境学研究科 教授)

残り:ディスカッション

参加者:78名


登壇者のご紹介:

下岡 豊     農林水産省 農林水産技術会議事務局 イノベーション戦略室長
2001年京都大学大学院工学研究科卒業後、文部科学省に入省。ライフサイエンスや原子力に関連する部署を歴任。2022年8月1日より現職。現在、農林水産研究イノベーション戦略の作成、我が国の農業に取り込むべき海外や異分野における先端技術の探索、ゲノム編集技術に関するアウトリーチ活動の実施、遺伝子組換え農作物の生物多様性影響評価等に従事。
中野 聡     経済協力開発機構(OECD) 環境局政策分析官
2001年東京大学法学部卒業、農林水産省入省。2004年―2006年人事院長期在外研究員(ロンドン大学環境法学修士、サセックス大学国際関係学修士)。2015年農林水産省大臣官房環境政策課(現 環境バイオマス政策課)。名古屋議定書及び名古屋クアラルンプール補足議定書の批准・国内実施や環境国際交渉(生物多様性条約、気候変動枠組条約、食料農業植物遺伝資源条約、FAO遺伝資源委員会)に従事。2023年10月より現職。
町田(平野) 僚子 経済協力開発機構(OECD) 環境局化学品・バイオ技術委員会 ポリシーアナリスト
2022年10月より、農林水産省農林水産技術会議事務局研究企画課からOECDへ派遣中。バイオテクノロジーの規制的監督の調査に関する作業部会において、新しい育種技術(New Breeding Techniques)に関する情報交換強化プロジェクトを担当。また、新規食品・飼料の安全性に関する作業部会の事務局として、バイオテクノロジー技術を用いた食品・飼料の安全性評価と規制の国際協調に取り組んでいる。研究者としての履歴・業績:https://researchmap.jp/machida16?lang=ja
立川 雅司    名古屋大学 大学院環境学研究科 教授
1984年東京大学文学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程中退。1985年農林水産省入省後、関係の試験研究機関(農業研究センター、中国農業試験場、農林水産政策研究所)、農林水産技術会議事務局に勤務。その後、茨城大学農学部、名古屋大学大学院環境学研究科に勤務。専門分野は、科学技術社会論、食と農の社会学。
松尾 真紀子   東京大学 公共政策大学院・未来ビジョン研究センター 特任准教授
2020年4月1日より現職。現在、科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」教育・研究ユニット(STIG:Science, Technology, and Innovation Governanceプロジェクト)で、国際政治・公共政策学・リスク研究等多様な観点から科学技術と社会の交錯領域(食品安全、バイオエコノミー、国際保健等)におけるガバナンスやELSIにかかわる研究に従事。履歴・業績:https://researchmap.jp/makiko_matsuo