SciREXサマーキャンプ
06.11.2024

[CLOSED] SciREXサマーキャンプ2024 参加者を募集します!!!


1.開催概要

科学技術イノベーション政策(以下、STI政策)における「政策のための科学」推進事業(以下、SciREX事業)では、世界的にも高水準な、政策立案人材の育成のための拠点を形成する目的で、平成23年度に「総合拠点(政策研究大学院大学)」及び「領域開拓拠点(東京大学、一橋大学、大阪大学/京都大学、九州大学)」が採択されました。各拠点では、それぞれが強みを生かして、①客観的根拠に基づく政策形成に携わる人材や、②STI政策における「政策のための科学」という新たな研究領域の発展の担い手となる人材、③こうした政策と研究をつなぐ人材を育成するとともに、関係する基盤的研究を進めています。
また本事業では、拠点間連携の一つの取り組みとして、各拠点の教員や学生が一堂に会し、共通のテーマでの討論、知見の共有、異分野交流を行う「サマーキャンプ」を毎年実施しています。「政策のための科学」の意義や多様性についてより認識を深め、多様なバックグラウンドの参加者とともに、具体的な課題を想定した政策提案プロセスを体験できる貴重な機会となっています。

日程:2024年9月 13日(金)・14日 (土) ・15日(日)
※8月中に、オンラインにて、事前の学習会とグループごとの会合を予定
場所:政策研究大学院大学(東京都港区六本木)対面開催 https://www.grips.ac.jp/jp/about/access/
参加費:無料
※旅費・交通費の支給は東大規定に準じます。宿泊が必要な方は、各自で手配をお願いします。
言語:日本語・英語
※オリエンテーションと最終発表会は日英同時通訳つき。グループワークは、日本語のみと英語のみのグループに分かれます。
対象:SciREX拠点大学のプログラム受講生/SciREX拠点大学及び拠点外の大学の大学院生でSTI政策に関心のある方/SciREX拠点大学及び拠点外の大学の学部3,4年生でSTI政策に関心のある方
主催:文部科学省科学技術・学術政策局研究開発戦略課 政策科学推進室
SciREX基盤的研究・人材育成拠点
企画・運営:SciREX サマーキャンプ 2024 実行委員会、政策研究大学院大学SciREXセンター

2.今年度のテーマ

私たちは、どう生きるか? How do we live towards a creative future?
― 科学技術イノベーション×政策×アントレプレナーシップ ―

地球沸騰ともいわれ始めた地球温暖化の深刻化、覇権主義国家と民主主義国家の対立、各国の社会における分断の先鋭化など、今日の世界は多くの課題を抱えている。また、わが国では、地震や気象災害等の不確実な事象が続くとともに、確実に迫りくる人口減社会は多くの課題を提起するが、その社会を私たちは生きていくことになる。
科学技術の成果を生かしたイノベーションは、これまで健康で豊かな生活の実現に貢献してきた。同時に、様々な課題への対応にあたり科学技術の果たす役割も大きい。例えば、地球温暖化への対応にあたっても再生可能エネルギーの活用をはじめとするグリーンイノベーションへの期待は大きい。AI や量子技術などの高度な科学技術の発展は、社会に新しい可能性をもたらすと同時に、これまでにない新たな課題を提起する。
一方で、時代変化が激しく課題が山積する中、科学技術の成果を享受し、その否定的な影響を低減するため、政策の果たす役割も大きい。より良い政策の企画立案と実施は、人々の豊かで安寧な生活の実現に大きく影響する。ここで求められているのは、私たちの将来のあるべき姿、生き方を共有し、それに向けた政策をエビデンスに基づき設計し、実践していくことである。
このような時代において未来を切り拓くために挑戦する能力も必要になっており、アントレプレナーシップに期待される役割も大きい。科学技術の進展によってそれを発揮する場面やその態様も変化してきている。アントレプレナーシップには、トライアルアンドエラーのマインドとクリティカルシンキングの能力が必要不可欠であり、サイエンスの手法に親和性がある。
こうした背景を踏まえ、本サマーキャンプでは、複雑な課題にアントレプレナー的思考で取り組み、さらに多様性を考慮して政策を考える。グループワークでは、多様なバックグラウンドを持った参加者が協働して、政策課題についてエビデンスに基づく具体的な政策提言にとりまとめ、さらに、それらを政策担当者・実務家に向けて提案する過程を経験する。

(サマーキャンプの目的)
・全拠点の学生や教員が一堂に参集し、「政策のための科学」の意義や多様性に関する認識を深める。
・多様なバックグラウンド・視点を持つ参加者と将来ビジョン・シナリオを議論することにより、科学技術イノベーションと経済、社会の関わりを大局的かつ多層的な視点から学ぶ。
・テーマごとに、政策担当者や実務家へのヒアリング等を行い、エビデンスに基づいた具体的な政策提言の構築を実践的に行う。

【グループワークテーマ】
●アカデミアの役割と寄与(研究・教育)
A1 イノベーションエコシステム(社会実装・産学連携)を推進する人材育成
A2 アントレプレナーシップとSTEAM教育
A3 STI政策におけるEBPMとデータ解析

●社会変革とSDGs
B1 研究開発・社会実装を強化する大型プロジェクトの立案(例:BRIDGE、SIP、ムーンショット)
B2 課題解決に向けたスマートシティの社会実装

●ヘルスケアとウェルビーイング
C1 障がい者・高齢者の社会的包摂
C2 医学と知的財産(創薬・ワクチン・医療機器)

●地政学(国際政治)
D1 地政学リスクに対応するためのサプライチェーンの多元化
D2 エネルギー政策の国際比較と次世代エネルギー

●AIと未来の産業
E1 費用にとらわれず、誰もが起業する時代へ
E2 生成AIとクリエイターの共存


※申込時に、A1からE2の11テーマより第3希望まで選択してください。また、選択したテーマそれぞれについて、扱いたい事例や議論したい詳細を記入してください。グループ編成の際の参考にさせていただきます。(テーマ名は、主題・トピックに沿ったものであれば、グループ編成後に変更可能です。)なお、応募状況によっては、ご希望に添いかねる場合もございますこと予めご了承ください。
※言語スキル(日・英)についても、グループ編成時の参考にいたします。
※申込時の個人情報は、サマーキャンプ事務局からのご案内や連絡、参加者用Slackワークスペースの作成以外の目的では使用しません。

3.タイムスケジュール(仮)


※8月中に「事前学習会(初学者向け)」と「各グループでの事前会合」を予定しています。詳細が決まり次第お知らせします。
※「中間交流会」は、グループ同士で進捗を報告し、意見交換や議論を行う場として、フィードバックに役立てていただく会です。
※「相談会」は、政策立案に関する疑問について、専門家や実務家(中央省庁・民間コンサルタント・シンクタンク等)に質問や相談ができる機会です。
※「留学生セッション」では、留学生(希望者)が、自国の事情や自らの研究について皆さんに知っていただくことを目的にプレゼンテーションを行います。

4.申込方法・申込期限

6月24日(月)17:00までに以下のフォームよりお申込みください。
https://forms.gle/tdUfpwndQYrTHbFfA