SciREXサマーキャンプ
06.13.2023

[締め切りました] SciREXサマーキャンプ2023 参加者を募集します!!!


1. 背景
 科学技術イノベーション政策のための科学(SciREX)プログラムは、政策研究大学院大学(GRIPS)を「総合拠点」、東京大学(STIG)・一橋大学・大阪大学/京都大学・九州大学を「領域開拓拠点」として2011年に設立されて以来、グローバルレベルの研究・教育を目指して様々な取り組みを行ってきました。
 エビデンスに基づく政策立案を体得する、SciREXサマーキャンプもこの取り組みの一つ。SciREXプログラムの重要な活動のひとつに位置付けられ、科学技術・イノベーション(STI)政策のための科学、という新たな研究領域を開拓する人材、政策と研究を結びつける人材、関連分野の基礎研究を推進する人材を対象として開催されてきました。
 サマーキャンプでは、SciREX拠点6大学をはじめとするいろいろな大学の教員・学生が集まり、各大学での実践知を共有しあい、それぞれの年ごとに立てたテーマのもと議論をし、そのアウトプットを発表し、様々な学問分野の境界を越えて知見を共有しあいます。
 2023年のサマーキャンプは下記の通り、対面で開催する予定です。

2. SciREX サマーキャンプで得られること
– STI政策の立案プロセスへの理解を深めること
– STI政策の研究者・実務家と出逢い、STI政策のあるべき方向性について議論すること
– STI政策の未来に関心の高い人々とつながること

3. 2023年のテーマ:
Addressing Real-World Challenges
~不確実性な未来を生きぬくための科学技術イノベーション政策~

高度な科学技術の発展は、社会に先例のない新たな変化をもたらし、データプライバシー、サプライチェーンの混乱など、不確実性が高まる社会において様々な課題が顕在化している。 私たちが選ぶ政策が必ずしも効果的であるとは限らず、ロバストである保証もない。二元的な視点やゼロサムの考え方は、政策立案と実施プロセスをより複雑なものにしている。これは国内外での協力関係においても、非協力的な状況(望ましくない状況)を生み出す可能性がある。 科学技術イノベーション(STI)政策は、特にこうした問題に直面しており、多様なシナリオに対応する必要がある。我々はこれらの政策的課題にいかに対処できるか。より良い未来を創るための手段を共に議論しよう。

4. SciREXサマーキャンプ2023 概要
日程:2023年9月8日(金)-10(日)  事前学習会を8月中に開催予定です。
場所:政策研究大学院大学 (https://www.grips.ac.jp/jp/about/access/)
主催:文部科学省科学技術・学術政策局研究開発戦略課 政策科学推進室/SciREX基盤的研究・人材育成拠点
企画・運営:SciREX サマーキャンプ 2023 実行委員会(東京大学 STIG / 政策研究大学院大学SciREXセンター)

使用言語:
・基調講演 / 最終プレゼンテーション →日英同時通訳つきの予定です。
・グループワーク →グループワークで論じるトピックは5つよりお選びいただけます。
それぞれのトピックにつき、(1) 日本語話者のグループ (2) 英語話者のグループ を1つずつ編成する予定です。
*お申込みいただく際、英語での議論が可能かどうかをご記入いただきます。ご記入いただいた言語スキルの内容も、グループ編成時の参考にさせていただきますこと、ご了承いただけますと幸いです。
参加費:無料
※SciREX拠点大学(政策研究大学院大学GiST・東京大学STIG・一橋大学IMPP・大阪大学/京都大学STiPS・九州大学CSTIPS)にご所属の方は、交通費・宿泊費が支給されます。お手数をおかけしますが、交通費・宿泊費に関する詳細はご所属大学のプログラム事務局までお問い合わせください。

お申込み方法:参加を希望される方は、6月23日(金)までに下記フォームよりお申込みください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdjHMwdllfN6b1S836yMZyHQbsP1NNF62BWAkjQVq50fSb4jQ/viewform?usp=sf_link

お申込みの際、次の5つのテーマから第三希望までお選びいただきます。お選びいただいたテーマにおけるどのような事例・論点について特に議論したいかについてもお知らせ頂けますと幸いです。

①地政学
– 地政学的変動下での先端技術開発と協力のための STI 政策策定
– サプライチェーンの安全性とSTI政策
 ~より包括的なSTI政策の設計・調整を通じたサプライチェーンの堅牢性確保~
②ヘルスケアとデジタルトランスフォーメーション
– 公平なヘルスケアイノベーションに向けた産学官連携促進プラットフォームの構築
③社会とGX1(グリーントランスフォーメーション)
– Society5.0とIndustry4.0
 ~ SDGsを意識した未来社会の産業との共創に向けたSTI政策の立案~
– グリーントランスフォーメーション、未来モビリティ
 ~ STI政策オプションのさらなる検討~
④教育
– 未来の教育におけるAI
– 知的財産、産業、研究
 ~産学官連携と知的財産の商業化を促進するためのSTI政策の活用~
⑤DX(デジタルトランスフォーメーション)と未来の産業
– DXとSTI政策
 ~新しいツール・労働力の変化に応じた政策立案とは~
– DX産業の発展を支援するための政策設計

<注意事項>
※グループワークでご議論いただく具体的な内容や範囲、論点は未定です。ご応募フォームへの皆様のご記入回答を踏まえて、追って調整いたします。

5. スケジュール(仮)