02.02.2021

【開催報告】第100回STIG PoPセミナー「第5回 基礎編:関係省庁からの話題提供③―ロードマップ、健康医療、バイオコミュニティ形成」


●開催報告
 勉強会では冒頭、司会の東京大学 松尾真紀子より、本勉強会の趣旨と前回の概要の共有を行ったうえで講演者から話題提供を行った。
 まず、内閣府 政策統括官(科学技術イノベーション担当)付参事官 森幸子氏より、2021年1月に策定されたバイオ戦略の市場領域施策確定版の概要について説明があった。バイオ戦略2020は、昨年6月に策定された基盤的施策(領域横断的施策)とこの市場領域施策確定版の2段階で構成されている。市場領域確定版は3つの領域(①バイオ製造、②一次産業等、③健康・医療)ごとに2030年の市場規模目標・課題・取り組みで整理されている。全体としては2030年時点で総額92兆円の市場規模を目指すとされた。次に内閣官房 健康・医療戦略室 松田浩一氏より、健康・医療分野におけるバイオエコノミーを検討する上での前提となる、日本の医薬品産業、バイオ医薬品市場における日本の立ち位置(強み、弱みと特徴)を紹介いただいたうえで、健康医療戦略(第2期:2020年~2024年の5年)の内容と、バイオ戦略における市場目標等についてご報告いただいた。最後に文部科学省 研究振興局ライフサイエンス課 総括係長 石井若菜氏よりバイオコミュニティ形成における文科省の取り組みについて報告があった。バイオ戦略の基盤施策では、グローバルコミュニティと地域コミュニティの形成が重要とされており、文科省では、共創の場形成支援プログラム(バイオに特化したプログラムではなく量子力学等様々なトピックもある)等のプログラムにより推進していることが紹介された。
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【バイオエコノミーセミナーシリーズの目的】OECDで2009年のバイオエコノミーに関するレポートが作成されて以来、欧米各国ではバイオエコノミーをキーワードとする政策文書が策定され、バイオエコノミーに対する機運が高まっている。日本でも「2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会を実現」することがバイオ戦略2019で謳われ、毎年バイオ戦略を更新しつつ推進していくとしている。他方、バイオエコノミーは非常に広範な概念であり、具体的な全容は十分に明らかでない。そこで本セミナーでは、国内外の動向について詳しい方々をお招きし、関係者間でバイオエコノミーの現状に関する情報共有を目的とする。その上で、日本にとってのバイオエコノミーの意義、強み、課題の検討につなげていく。

日時:2021年1月29日(金)10:00-12:00
会場:Zoomによるオンラインで実施
主催:東京大学科学技術イノベーション政策の科学(STIG)教育・研究ユニット
共催:SIP (スマートバイオ産業・農業基盤技術)国民理解コンソーシアム、海外規制動向担当、立川雅司・松尾真紀子)
参加者:42名

●プログラム
– 趣旨説明と前回までの概要:東京大学 松尾真紀子
①バイオ戦略における政府のロードマップの概要:内閣府 政策統括官(科学技術イノベーション担当)付参事官 森幸子氏
②健康医療分野におけるバイオエコノミーの展開:内閣官房 健康・医療戦略室 参事官補佐 松田浩一氏
③バイオエコノミー活性化のためのバイオコミュニティ形成:文部科学省 研究振興局ライフサイエンス課 総括係長 石井若菜氏
– ディスカッション