11.09.2020

【開催報告】第98回STIG PoPセミナー「第3回 基礎編:関係省庁からの話題提供②−持続的ー次生産システム・ヘルスケア」


【バイオエコノミーセミナーシリーズの目的】OECDで2009年のバイオエコノミーに関するレポートが作成されて以来、欧米各国ではバイオエコノミーをキーワードとする政策文書が策定され、バイオエコノミーに対する機運が高まっている。日本でも「2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会を実現」することがバイオ戦略2019で謳われ、毎年バイオ戦略を更新しつつ推進していくとしている。他方、バイオエコノミーは非常に広範な概念であり、具体的な全容は十分に明らかでない。そこで本セミナーでは、国内外の動向について詳しい方々をお招きし、関係者間でバイオエコノミーの現状に関する情報共有を目的とする。その上で、日本にとってのバイオエコノミーの意義、強み、課題の検討につなげていく。

日時:2020年11月6日(金)10:00~12:00
会場:東京大学国際学術総合研究棟演習室A及びオンライン(Zoom)によるハイブリッド
主催:東京大学科学技術イノベーション政策の科学(STIG)教育・研究ユニット
共催:SIP (スマートバイオ産業・農業基盤技術)国民理解コンソーシアム、海外規制動向担当、立川雅司・松尾真紀子)
参加者:42名

●プログラム
趣旨説明と前回の概要:東京大学 松尾真紀子
①農林水産省における市場領域③(持続的一次生産システム)に係る取組について:
 農林水産省農林水産技術会議事務局研究企画課 課長補佐 久保賢太郎
②バイオ戦略市場領域⑤経産省におけるヘルスケアへの取り組み:
 経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課総括係長 植松黎
ディスカッション

●開催報告
 勉強会では冒頭、司会の東京大学 松尾真紀子より、本勉強会の趣旨と前回の概要の共有を行ったうえで、各講演者から話題提供を行った。
 まず、農林水産省農林水産技術会議事務局研究企画課 課長補佐 久保賢太郎氏から、農林水産省における市場領域③(持続的一次生産システム)に係る取組についての話題提供があった。農水の一次生産システムに関わる取組について、バイオ戦略2019及びバイオ戦略2020における内容と、それに合わせて展開されている「農林水産研究イノベーション戦略2020」の具体的な内容(①スマート農業政策、②環境政策(気候変動等への対応)、③バイオ政策(健康に良い食品や育種・ビッグデータとAI等))についてお話いただいた。
 次に経済産業省 商務・サービスグループヘルスケア産業課 総括係長 植松黎氏より、バイオ戦略市場領域⑤の経産省におけるヘルスケアへの取り組みについてお話いただいた。超高齢化する日本が生涯現役社会を実現する上では、厚生労働省による公的医療制度に至る前の部分をいかに産業化するかが重要となる。この部分の政策を推進するために経産省が行っている、①健康経営、②予防健康増進のエビデンスづくり、③環境整備(パーソナルヘルスレコード:PHRの取扱い・利活用等)といった取り組みについて紹介いただいた。