1. 所属: 東京大学 公共政策大学院
2. 職名及び人員: リサーチアシスタント 2名
3. 委嘱期間: 2024年8月1日(予定)~2025年3月31日の8か月
4. 目的
東京大学のリサーチアシスタント制度は、優れた学術能力と実績を持つ博士課程の学生にさまざまな研究および研究関連活動に参画してもらうことで、効果的な研究活動を促進し、若手研究者の能力を開発することを目指している。地球規模で進展する温暖化等の社会課題へ対応する「グリーンイノベーション(GX)」の推進が急務となっている中、その手段の一つとして、DNA合成・ゲノム編集技術等を用いて微生物等を改変することにより多様な物質生産を目指す「バイオものづくり」の社会実装に向けた期待が高まっている。一方、こうした技術はその社会影響である、倫理的・社会的・法的含意/課題(ELSI: Ethical, Legal, Social Implication/Issues)、責任ある研究イノベーション(RRI:Responsible, Research Innovation)の考慮なくして推進できない。本研究は、研究コミュニティ自らが検討すべきELSI・RRIについて検討することを目的としている。
リサーチアシスタントに期待される職務
プロジェクトの担当教員・研究メンバー等と協力して、「バイオものづくりによるGXの実現における、研究コミュニティが取り組むべきELSI・RRIの検討に関する研究」において、バイオものづくりの研究開発コミュニティが取り組むべきELSI・RRIについての提言とりまとめの前提となる、バイオものづくりに関する国際的動向やELSIについて調査研究し、開発チーム・グループに還元して議論する活動に従事する。
具体的には、以下のような活動が想定される。
研究グループ内でのホライゾンスキャニングディスカッションの前提となる、国内外のバイオものづくり分野における技術・研究・政策動向の先行研究等の調査・整理、議論結果の整理。国内外におけるバイオ分野におけるELSI・RRIに関する先行研究および実践事例等の調査・整理、バイオものづくり研究コミュニティが取り組むべき課題の特定。インタビュー調査やワークショップ等の運営支援。調査・整理した内容を踏まえて、社会科学的観点をもつ担当教員の取りまとめに貢献する。
5. 対象・応募資格:
東京大学に在籍する博士課程の学生
*バイオテクノロジーに関する技術的な知識(バイオものづくりに関連する基礎知識)、日本語での整理・報告、英語での文献調査能力要。研究開始時点で、ELSI・RRIに関する社会科学的な知見を事前に持ち合わせている必要はないが、強い関心をもって取り組めることが必要。
6. 研究業務月額単価: 10万円
東京大学の規則と規定に従って支払われる。 税法上、給与所得として課税されるため、毎月所得税が源泉徴収されることに注意すること。 *注:JSPS若手研究者(特別研究員)、文部科学省奨学金、または給付型奨学金等を持つ博士課程の学生は、各制度の規定等を遵守のこと。
7. 研究成果の報告および評価: RA委嘱者は、研究実施期間の終了後、遅滞なく、所定の様式による研究成果報告書を、その指導教員に提出するとともに、本プロジェクトの研究報告会等において研究成果の発表を行うものとする。
8. 応募締め切り: 2024年7月8日(月)
9. 応募方法及び問合せ先:
・RA委嘱希望者は、以下2点を東大の電子メールにて提出すること。
1)履歴書(様式自由)・研究業績一覧
2)短い志望動機:自身の専門分野の概要と本プロジェクトへの関心、貢献できること等について
・提出先:
STIG事務局(メール:stig[at]pp.u-tokyo.ac.jp)
担当教員 松尾真紀子(東京大学 公共政策大学院)
公共政策大学院の研究推進委員会が作業計画を評価し、RAを選出します。
07.02.2024