11.10.2017

【STIG共催】第6回「医療技術評価」国際シンポジウム 『根拠に基づく費用対効果の判定を考える-多基準意思決定分析(MCDA)の活用の可能性-』


 世界では昨今、医療技術評価を公共政策として制度化する動きが加速されている。安倍内閣は、既に「日本再興戦略」改訂2014に費用対効果の検討を明記し、新制度の導入を国家の既定路線としている。2012年5月より始まった厚生労働省の中医協による医療技術評価の検討は、2016年度より試行的に導入され、さらに2018年度よりの本格的導入が予定されている。

 まだ、新制度の内容の細部は検討中ではあるが、医薬品の費用対効果の判定や、その結果の薬価への反映の意思決定プロセスは、できるだけ透明であることが求められる。そのためには、客観基準を明示したルールの策定が望まれる。

 そこで本シンポジウムでは、近年、そのような目的にかなうものとして、欧米の医療技術評価で注目されている多基準意思決定分析(MCDA)の手法について基本を学ぶ。そして、わが国への応用の可能性について考える。


日時 2017年12月11日(月) 13:20-18:00
会場 東京大学 福武ホール地下2階 福武ラーニングシアター(地図
主催 東京大学公共政策大学院「医療政策・技術評価」研究ユニット
共催 キヤノングローバル戦略研究所(CIGS), EFPIA Japan(欧州製薬団体連合会), 東京大学公共政策大学院科学技術イノベーション政策の科学
後援 明治大学国際総合研究所

参加無料。日英同時通訳あり。要事前登録。
登録はこちらからどうぞ。

 

<プログラム>
13:20-13:30 開会の挨拶
・飯塚敏晃 東京大学公共政策大学院長
・EFPIA Japan(欧州製薬団体連合会)代表者(未定)
13:30-14:10 講演1 「MCDAの基本:医療技術評価への応用の利点と限界」(仮題)
・Rob Baltussen, 国際医療経済学 教授
・Radboud大学メディカルセンター (オランダ)
・国際学会ISPOR「MCDA」タスクフォース委員
14:10-14:50 講演2 「MCDAの実際:欧州や北米における事例について」(仮題)
・Vladimir Zah, ZRx Outcomes Research Inc., (カナダ)
・国際学会ISPOR中央・東ヨーロッパネットワーク委員長
14:50-15:00 休憩
15:00-15:40 講演3 「日本の新薬価制度にMCDAをどう活用するか」
・鎌江伊三夫 東京大学公共政策大学院 特任教授
・国際学会ISPORアジアコンソーシアム議長
・国際学会HTAi 理事
15:40-16:20 休憩および参加者意見交換
16:20-17:50 パネル討論会
「根拠に基づく政策判断におけるMCDAの意義と役割」
司会 城山英明 東京大学法学政治学研究科・公共政策大学院 教授
パネリスト
・Rob Baltussen
・Vladimir Zah
・鎌江伊三夫
・厚生労働省関係者(未定)
・Joerg Mahlich, Janssen Pharmaceuticals (ドイツ)
17:50-18:00 閉会の挨拶
・福井俊彦 キヤノングローバル戦略研究所理事長