デジタル時代の急速な進展に伴い、公共サービスのデリバリーも大きく変わろうとしている。これは国民との接点やインタラクションのサービス改革を行うことと共に組織内部の業務改革にも手を付けることを意味する。このためには、データの完全なデジタル化と共有やユーザー中心のシステム設計が欠かせないし、デジタル時代における業務の在り方にも新しい発想が必要である。英国政府はこれに取り組むため2010年に改革の方針をうちだし、その実行を2011年から着実に手掛けて成果を上げている。その結果、2016年の国連電子政府調査ランキングで英国が一位となって表れている。
今回のセミナーでは、英国政府でデジタルサービスの組織(GDSと呼称)が発足してからそのメンバーに加わり、GDSをリードしてきた英国政府教育省チーフデジタルオフィサーのマーク・オニール氏を迎えて、英国政府の「デジタルサービスこれまでの歩みと今後」に焦点を当て、日本の行政におけるデジタルサービスのあり方への示唆を探る。
<概要>
日時:2017年12月4日(月)14:00-17:00
場所:東京大学 情報学環・福武ホール BF2福武ラーニングシアター (地図)
主催:東京大学公共政策大学院 PadIT(情報通信技術と行政)研究プロジェクト
一般社団法人 行政情報システム研究所
共催:東京大学公共政策大学院STIG(政策のための科学)教育・研究ユニット
参加無料・同時通訳(日英)あり
要事前登録:登録はこちらからお願いします。
<プログラム>
14:00-14:10 開会挨拶
飯塚敏晃 東京大学公共政策大学院長
田中順一 一般社団法人 行政情報システム研究所理事長
14:10-14:25 イントロダクション
「政府におけるデジタルサービスの展望」
奥村裕一 東京大学公共政策大学院 客員教授
14:25-15-25 キーノートスピーチ
「英国政府のデジタルサービス これまでの歩みと今後」(仮題)
マーク・オニール 英国政府教育省チーフデジタルオフィサー、元GDS Head of innovation & Delivery
15:25-15:40 休憩
15:40-17:00 パネルディスカッション
マーク・オニール
平本健二 政府CIO上席補佐官
座間敏如 政府CIO上席補佐官
奥村裕一
城山英明(モデレータ)東京大学公共政策大学院・大学院法学政治学研究科教授
17:00 閉会