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科目名 | 58. | 事例研究(現代行政I) 開設研究科:公共政策学教育部 科目番号:5140041 |
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担当教員 | 前田 健太郎 羅 芝賢 |
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配当学期 /時間 |
A1A2 /火2限[10:25-12:10] |
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使用言語 | 日本語 | |
単位数 | 2単位 | |
教室 | 授業の実施形態(教室の場合は教室名、オンラインの場合はURL)については、UTASまたはITC-LMSから科目ごとに確認してください。 | |
解説 | デジタル社会とは、どのような社会か。その一つのイメージは、あらゆるものがインターネットで連結された、国境のない世界だろう。人はアバターとなり、政府はポータルサイトを設置し、多様なサービスをワンストップで提供する。これまでの人間社会で見られたような障壁が取り払われ、物質的な制約から自由に情報が広く飛び交うのである。 しかし、現実のデジタル社会は、そのようにはできていない。長距離の通信を支える光ファイバーの海底ケーブル、莫大な情報を蓄積するデータセンター、キャッシュレス決済のための端末など、一見するとデジタル化された社会は、相変わらず物質的な基礎の上に成り立っている。国境を越えればインターネット規制のために閲覧できないサイトがいくつもあり、UBERやNETFLIXなどといった一見するとグローバル化されたプラットフォームも、実際には各国の法制度に合わせて異なるサービスを提供している。 その意味において、デジタル社会においても、相変わらず国境はあり、政府が重要な役割を果たしている。そうだとすれば、デジタル社会は、どのように生まれ、変容し、今日に至ったのだろうか。この授業では、この発展過程を理解するのに役立つ日本語および英語文献を輪読する。 |