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科目名 | 52. | 電力ネットワーク政策 開設研究科:公共政策学教育部 科目番号:5130310 |
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担当教員 | 金本 良嗣 山次 北斗 |
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配当学期 /時間 |
S1S2 /月2限[10:25~12:10] |
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使用言語 | 日本語 | |
単位数 | 2単位 | |
教室 | 授業の実施形態(教室の場合は教室名、オンラインの場合はURL)については、UTASまたはUTOLから科目ごとに確認してください。 | |
解説 | 東日本大震災後に始まった電力システム改革によって、日本の電力システムは大きく変貌しつつある。その中で、電力ネットワークに関する制度設計と運用が電力システム改革の中核的な役割を果たすことが明らかになってきた。また、再生可能エネルギーの大量導入に向けては、電力ネットワーク側の対応が鍵となる。電力システムの技術的特性から発送電分離後の市場設計は複雑かつ高度に専門的であり、その全体像を理解することは容易でない。 この授業の目的は、政策形成に携わっている実務家が日本における電力ネットワーク政策の概要を分かりやすく解説することによって、現実を踏まえたバランスのとれた理解を育むことである。日本に先駆けて電力市場改革が進んできた海外諸国との比較を行うとともに、電力市場の設計に関する最先端の知見を提供する。 電力市場の自由化が進んだ後の電力システムを担う人材に必要とされる能力は、これまでの発送電一体のもとでとは異ならざるをえない。電気工学に加えて、経済学やオペレーションズ・リサーチの理解が必須であり、これに対応した新しいタイプの学際的な教育が必要である。なお、経済学的側面の詳細についてはA1A2タームにおける「電力ネットワークの経済学」が主として扱う。 この授業は様々なバックグラウンドを持つ学生諸君に開かれており、そのなかから新しい電力システムを担う人材が輩出されることを期待している。 |