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科目名 | 34. | 知識社会マネジメント 開設研究科:工学系研究科 科目番号:3792-157 |
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担当教員 | 佐々木 一 | |
配当学期 /時間 |
S1S2 /金2限[10:25~12:10] |
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使用言語 | 日本語 | |
単位数 | 2単位 | |
教室 | 授業の実施形態(教室の場合は教室名、オンラインの場合はURL)については、UTASまたはITC-LMSから科目ごとに確認してください。 | |
解説 | 知識創造社会において問いを生み出すことこそが科学技術をはじめとする知識の生産と活用に必要なリテラシの源泉であり、近年の生成系AI(Generative AI)の実用化によって一層その重要性が増している。真偽の判断はもとより価値観の判断基準が個人や組織、政府においてより不可欠となる。また不確実性が高まる技術と社会のシステムにおいて、社会的合理性を含意としたトランスサイエンス(科学に問うことはできるが科学のみによっては答えることが出来ない問題)への取り組みには、先を見据えて戦略的な介入を行う予見的(Anticipatory)なイノベーションマネジメントが重要となる。 本講義では、未来を予測すること自体は困難であることを前提にしたうえで、未来を見据えた予見的な技術の社会実装シナリオ構築の必要性について議論する。前段では科学技術イノベーションの創出過程を、個人の知と集団の知の相互作用による知識マネジメントの観点によって理解を深める。次に、科学技術と社会の接点における議論において不可避である規制や倫理などを踏まえたガバナンスの観点も取り扱いつつ、スペキュラティブデザインに代表されるような高い創造力と未来志向による柔軟な問いの構築を培う。 また本講義ではビジネス課題、社会課題、地球課題いずれにおいてもシステム内の自らが課題に影響を与えていることを前提としたシステムアプローチを意識して取り組むことを期待する。 |