基礎科目(b):エビデンス構築手法論 選択必修科目
科目名 | 18. | 事例研究(テクノロジーアセスメント) 開設研究科:公共政策学教育部 科目番号:5140076 |
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科学技術政策研究:政治学系(テクノロジーアセスメント) 開設研究科:公共政策学 博士課程 科目番号:5171111 |
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科学技術社会特論2 開設研究科:工学系研究科 科目番号:3789-124 |
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担当教員 | 松尾 真紀子 城山 英明 |
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配当学期 /時間 |
S1S2 /月3限[13:00~14:45] |
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使用言語 | 日本語 | |
単位数 | 2単位 | |
教室 | 授業の実施形態(教室の場合は教室名、オンラインの場合はURL)については、UTASまたはUTOLから科目ごとに確認してください。 | |
解説 | 科学技術の急速な進展は現代社会の抱える様々な問題解決に寄与しうる。一方で想定しないリスクや社会構造の変革にも大きな影響を持つ。科学技術は科学的知識に関する不確実性と技術の利用形態に関する不確実性という二重の不確実性をもつ。そして、科学技術の研究開発や利用には多様なアクターが関わり、そこには様々な利害が生じ、複雑なリスクトレードオフ構造が形成される。こうしたことから科学技術の社会導入は多様な社会的含意をもつ。社会経済活動がより重層的に繋がり相互依存性を高めている社会にあって、科学技術の研究開発・利用を巡る公共政策は極めて重要である。研究開発する研究者コミュニティ、そうした研究を社会導入する産業、利用を推し進める政策立案者や意思決定者は、上述した科学技術の本質を踏まえ、技術がもたらす安全性への影響のほか、倫理的・法的・社会的含意・課題(ELSI:Ethical, Legal, Social Implications/Issues)を事前に検討し、適切なガバナンスに向けて責任ある研究イノベーション(RRI:Responsible, Research Innovation)を展開することが求められる。 本講義では、科学と技術の関係の分析や先端科学技術の社会導入に関する意思決定支援アプローチである「テクノロジーアセスメント(Technology Assessment: TA)」(技術の社会影響評価)、フォーサイト、ホライゾンスキャニング等のいわゆる戦略的知性(Strategic Intelligence)や社会構造転換のマネジメント手法であるトランジションマネジメント等の基本的考え方・手法・制度を学習し、また、複数のグループワークを通じて分野の異なる学生間の議論の機会を設け、さらに具体的技術や科学と社会に関連するテーマにかかわるゲスト講師からの講義などを通じて、受講者自ら特定の技術を選定してTAレポートを作成することで、上述のような問いを自ら深めることを目的とする。|科学技術にかかわる研究開発に従事するもの、科学技術が関連する政策に携わることを目指すもの、そして身の回りの科学技術の影響について検討したいものに受講してもらいたい。 |