教員紹介

「構想力」と「実行力」を備えた人材を

東京大学大学院工学研究科
技術経営戦略学専攻
教授 元橋 一之

 私の研究室は工学系研究科技術経営戦略学専攻に属し、イノベーション(技術的シーズを経済的価値につなげるプロセス)に関する実証研究として、国際的な日本の産業競争力といったマクロな視点から企業内の技術経営のあり方といったミクロな視点まで幅広いテーマについて研究を行っています。社会的ニーズの高い問題を取り上げ、最新のデータや計量分析的アプローチを用いた政策立案や企業経営を行ううえで意義が高い、本格的な実証研究を目指しています。特にIT産業や医薬産業などのハイテク産業にフォーカスし、米国や中国との比較など国際的な視点から研究活動を行っていることが特徴です。

 少子化高齢化が進む日本経済において、今後の繁栄の鍵を担うのはイノベーションによる生産性の向上です。また、中国やインドといった新興国の台頭を我が国の成長プロセスに取り組んだ長期的な戦略が必要になります。

 STIGにおいては、グローバル経済の中で日本の進むべき道筋を描くことができる構想力とそれを実現する実行力がある人材を育てたいと考えています。STIGの授業としては、「グローバルビジネス戦略と政策」(英語授業)を担当し、グローバルに広がるイノベーションのエコシステム(生態系)や新興国におけるインフラ事業戦略などを取り上げ、ビジネスと政策の接点について学んで頂きます。分野横断的な授業や演習を通じて、様々なバックグラウンドを持つ皆さん同志の交流が進み、将来の科学技術イノベーション政策を担う人材としての見識とネットワークを獲得して頂きたいと思います。